長寿健康法と10代の子供の健康法の共通点と違い

実は、我が家は複雑だ。僕は還暦なのに息子はこれから第二次成長期に入ろうとしている。かなり遅く子供を持ったので、子供との年齢差が半端ない。

僕自身は長寿向けのバイオハッキングが必要で、息子は成長期向けのバイオハッキングが必要。もちろん別々にやればいいだけの話だが、食事の栄養バランスでは両方を考慮しなければならず、一緒に運動する時もそうだ。

食事に関しては変わってくる。まず、息子は間欠的断食はしていない。オートファジーとmTORのバランスもmTORに比重を当てている。オートファジーとは細胞の再生機能で長寿の鍵と言われている。長生きするために、あるいは健康寿命を延ばすためにオートファジーの活性が必要。mTOR(エムトアと発音する)は反対に筋肉の発達や成長を促すもので、長寿には邪魔だが、成長期の子供には必要。オートファジーとエムトアについて詳しくは下記記事をhttps://shizenhabiohacking.com/2022/09/28/the-optimal-intermittent-fasting-method/

断食はオートファジーは活性化させるが、エムトアは抑制する。

また、成長期の子供は午前10時までにタンパク質を摂取することが必要なので朝食は大事だ。栄養素という面でも、息子の場合、タンパク質、カルシウム、マグネシウム、ビタミンD、亜鉛、リン、鉄、(もちろんその他のビタミンやミネラルも)が多めに必要だが、僕の場合は、平日はタンパク質を少なめにしている。骨を強くするという点では老年期も一緒なのでカルシウム等は必要だし、納豆から得るビタミンK2などは、双方に役立つ。

ただ、基本、気にするのは夕食だけ。朝食は息子のことだけ考えて献立を決めればいいし、昼は給食なので。

運動も変わってくる。ジョギング等の低強度有酸素運動は双方に役立つ。ただ、運動時間が異なる。息子の場合、僕よりも長時間必要になってくる。一日60分以上。僕の場合は60分以下で何とかなる。正確にどのぐらいの量や頻度が長寿向け健康法で必要になるかについては、今度出る『自然派バイオハッキング―日本の里山で発酵させたシリコンバレー発の長寿健康法』を参照してもらいたい。

内容的にも、例えば背を伸ばすためには、ジャンプ等の運動がより必要になってくる。あるいは鉄棒でのぶら下がり。背骨を充分に伸ばすことが鍵。もっとも、背骨伸ばしは僕自身もやっているが。ノルディック・ウォーキングで背筋を伸ばして歩き、木のぶら下がりなども時々している。実はこれ、特に農作業をしている人に必要なのだが、これも詳しくは本のほうを。

睡眠は両方とも必要。ただ、睡眠時間は息子のほうが長く必要で、睡眠の質の最適化の方法はほぼ一緒だ。ひとつは夜お風呂に入ること。ここが、ヒート・エクスポージャーに関連してくるのだが。長寿メソッドのひとつとして知られているヒート・エクスポージャー。熱に身をさらすことでサウナがその一例。そして、睡眠を最適化する上では、朝コールド・エクスポージャーをやり、夜にヒート・エクスポージャーをしたほうがいい。

これらの朝、夕というのはサーカディアンリズムに合わせるためで、これは成長期も中高年も一緒だ。そういう意味では息子にも朝、運動をしてもらいたい。朝日を浴びながらの運動が有効なので。ただ、時間的に難しい。まあ、通学中も朝日は浴びているわけだが。

精神的なストレスをかけないということも双方に共通している。やはり、子供も楽しむことが鍵。問題は僕などは意味が理解できているので、多少の努力が必要でも楽しんでできるのだが、子供の場合、まだゲームなどをする楽しみと充実感の違いが理解できていない。充実感を楽しめるように、多少の誘導は必要だ。

そう、一番の違いと言ったらここだろうか。大人は自らの意志で取り組めるが、子供だと、バイオハッキングをすることで得る恩恵としないことで得る代償の重みがまだ充分に実感できていない。

となると、子供の命運を分けるのは親の手ほどきだ。幸い僕の場合、長寿・健康法を勉強してきているお陰で、成長期向けの健康法を学ぶ上でも、覚えがメチャメチャ早い。

『自然派バイオハッキング―日本の里山で発酵させたシリコンバレー発の長寿健康法』は3月21日発売予定。

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