大谷翔平のメンタルを身に着けるマインドハッキング

I feel on top of the world. 山の頂上に来るといつもそう感じるが、feel on top of the worldとは世界の頂点にいる、すなわち気分が最高にいいという意味だ。
大谷翔平は今まさにそんな心境だろう。彼の場合、気分だけの話ではなく、事実上、世界の頂点にいるのだ。メジャーリーグですでに活躍しMVPに輝きながら、今度は世界一決定戦の舞台で頂点に立ち、ここでもMVPとなる。しかも今回のアメリカチームは最強のメジャーリーガーを集めたオールスター軍団で、そこを相手に勝ったというのは今までのWBC優勝とはまた意味が違う。その決定的瞬間の大舞台をクローザーとして任され、見事に奪三振で決めるとは、「持っている」男だ。
しかも、栗山監督はこの場面がイメージできていたというのだから彼は彼でまた別人だ。
2人に共通するのはその揺るぎないメンタルだ。
もちろん、大谷翔平の場合、すべてがそろっている。抜群の体格と身体能力、(攻、投、走における)技術力、そしてメンタルだ。
今までここまで自信に満ちた日本人選手がいただろうか。バッターボックスに立っている時、マウンドに立っている時、出塁している時、彼の表情からは緊張している様子が全く見受けられない。かといって絶対に勝ってやるという力んだ自信でもない。非常にリラックスしていて、試合を楽しんでいるのだ。そう、余裕のある自信だ。
日本人アスリートというと、もちろんフィジカルの強さなども指摘されてきたが、メンタルというのがひとつの弱点だった。そういう意味では、もし僕らがみな大谷のようなメンタルを身に着けられたら大きく進化する気がする。スポーツだけではない、ビジネスでも何でもマインドが大きく左右する。アメリカ人がスポーツだけでなくビジネスでもあれだけ成功しているのには、このメンタルが大きく影響していると思う。数多くのアメリカ人に会ってきたが、彼らは本当に自信に満ちている。日本人と比べると全然違う。
ただ、大谷の場合、そのアメリカ人すら超えている気がする。彼の自信は、自信を通り越して落ち着きになっている。その余裕が彼の親切な性格にも反映している気がする。あれだけの大スターでありながら気取らず、チームメイト達とも対等な関係で接し、チェコなどの負けたチームにも敬意を示し、アメリカに対しても打倒アメリカといった敵対心を示すのではなくリスペクトしと、要するに人格者なのだ。神対応という言葉が相応しいように、WBC中に見せた彼の様々な言動は驚くものばかりだ。
自分のプレーよりもチームを優先させ、時には次の打者にチャンスを回すなど、みなが勝てることを考えている。今までのスーパースターは実力は半端ないのだが、どこかで個人主義というか、まずは一番になること、記録を破ることなど自分の活躍を第一に考える。しかし大谷は違う。例えば試合後のインタビューで「日本の野球がますます注目されていくことになると思うが、この先に向けてどんな思いか」と聞かれて「日本だけじゃなくて、韓国もそうですし台湾も中国も、その他の国も、もっともっと野球を大好きになってもらえるように、その一歩として優勝できたことがよかったなと思いますし、そうなってくれることを願っています」と回答。ここにも彼が全体を考えていることが読み取れる。自分だけじゃない。日本だけでもない。みながどんどんよくなっていくことを望んでいる。
このような心境は僕が前々からよく言っている三方よしだ。
自分よし
相手よし
世間よし
その心境になった時、結果は後からついてくる。自分が宇宙の中で自分の役を演じ、その役を純粋に楽しんでいる時。
では、どうすればそのようなメンタルを手に入れることができるのか?
それも本に書いた。第9章「思考の最適化、最強のメンタル」で。マインドのハッキングだ。
ちなみに、『自然派バイオハッキング』は全12章で構成されている。
第一章 アメリカ西海岸発のバイオハッキングとは
第二章 日本の里山から世界に発信する自然派バイオハッキングとは
第三章 哲学者が提唱する健康法は医者や科学者のものとはここが違う
第四章 間欠的断食の最適化
第五章 腸内細菌にやさしい食事の最適化
第六章 ゾーン2からHIITまで、運動の最適化
第七章 サウナと水シャワー、氷風呂の最適化
第八章 睡眠の最適化
第九章 思考の最適化、最強のメンタル
第十章 地球の最適化
第十一章 スピリチュアルの最適化
第十二章 総合的な最適化
第9章がメンタルについてだが、実はすべてがつながっていて、メンタルを強化するには、断食も運動も食事も大きく影響する。
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