自然農の創始者川口由一さんが死去

これは2008年に埼玉の自然農の会で田植えをした時の写真だ。僕らは2年間そこに通い川口由一さんの自然農を学んだ。

6月9日に自然農の創始者である川口由一さんが亡くなったという知らせを受けた。

心から冥福を祈りたい。

偶然にも、それをフェイスブックで知る直前まで、僕は般若心経を唱えていた。母の命日だったからだ。

自然農か。もう、あれから15年も経ってしまったのか。

その後、自分なりの試みの中で、自然農のやり方だけではうまくいかないこともあり、ところどころ有機になったり、無肥料だけれども耕したり、不耕起だけれども草は徹底的に取ったりと、本来の自然農からはかなり離れたやり方が定着してしまい、当時の先生たちが言っていた最も悪い例の実践者になってしまったわけだが。

だから、今は自然農を実践しているとは言えない。

ただ、自然農の考えに影響を受けたことには変わりなく、特に小説『百姓レボリューション』は自然農に没頭していた時に書いたのでまるまるその影響を受けている。

自然農を学ばなければあの小説は書けなかったと言ってもいいぐらい、骨格になっている。農作業シーンだけでなく、コミュニティづくりなどにおいてもその考え方がところどころに反映されている。

2008年にいわゆる田舎暮らし、里山暮らしというものを始めたので、そのきっかけにもなっている。

自然派バイオハッキングも川口さんの影響を受けている。厳密には自然農法の創始者である福岡正信さんの影響を受けているのだが、大枠では、自然に沿って生きるという生き方は川口さんも同じなので、川口さんの影響も受けていると言える。

家庭菜園や自然の中での運動を勧めている所もそうなのだが、その背景となっている世界観がすべて福岡さんや川口さんが提唱していた自然とつながった生き方に根差している。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です