関節回しと姿勢矯正が健康長寿に役立つ理由

昨日は七星スパルタ鍼灸院の平井先生が日野に来る日だった。2ヶ月に1回福岡から来てもらっている。鍼灸師でありなおかつ古武術の達人でもある平井先生は、人体のことを熟知している。どのような姿勢が自然なのかなども指導してくれる。針治療も時々するのだが、多くは姿勢を整えたり、こうして関節回しをしたり、身体のある部分の癖を取り除くための施しをしたりする。

来てもらっていると言っても僕が呼んでいるわけではなく、妻が呼んでいる。妻はシルクタッチやビオ・スチームを使った施術家で、我が家で長年、身体療法系のイベントを開催してきている。

前回の記事でイチロー氏のトレーニング法の考え方について触れたが、平井先生の言っていることと近い。

大谷翔平式筋トレvs.イチロー式筋トレ

ここのところ、ダッシュHIITと併せて腕立てなどもこの公園で行っている。自重筋トレHIITはずっと室内でやってきたのだが、ダッシュHIITを取り入れてからつい…

イチロー氏は、自分の体格に合っていない筋肉をつけると関節や腱に負担がかかると言ったが、その考えでいくと、筋トレだけでなく、関節トレーニングや腱トレーニングも必要になってくるということだろう。

ところが、有酸素運動以外の運動というと筋トレばかりが着目されている。これはアメリカのバイオハッキングにおいても同じで、少し追加でついてくるのはストレッチングぐらいだろうか。

そんな中で面白いのが、2つ前の記事で紹介したピーター・アティア医師だ。長寿健康法の専門医で、ハワイのマウイ島からラナイ島までの往復遠泳を世界で初めてやりとげたウルトラスイマー医師でもある。

大谷翔平選手の科学的筋トレ:中高年の応用方法

大谷翔平選手のバイオハッキング的な食事術を前記事で紹介したが、もちろん彼の筋トレもバイオハッキング的だ。つまり、科学に基づいて最適化されている。もっともこれは…

アティア医師は、長寿向けの運動には4つの柱があるとしていて、筋トレに加えて、スタビリティ(安定とバランス)トレーニングも勧めている。これは主に怪我予防として勧めていているのだが、僕自身は、怪我予防と日常的に必要な動きを高齢になってもし続けられるようになるために、筋トレ、ストレッチング、関節回し、姿勢矯正を行っている。

ストレッチングや関節回しは身体を柔らかくするのに役立つが、ある意味それらは後から施すという点で対症療法的でもある。もちろん予防にもなるのだが。平井先生曰く姿勢が真っすぐであれば、歪みも起きにくいということだ。曲がった姿勢で生活している(立つ、座る、歩く、寝るなど)をしているので、身体の様々な部分に負担がかかり、問題を起こしていくと。なので、ストレッチングや関節回しをすると共に姿勢を正すこともする必要があると。

歳を取って感じるのは腰がすぐ痛くなるということだ。少し農作業をしただけでもすぐ腰が痛くなる。これも、姿勢が影響しているようで、痛くなった後でマッサージなどをしてもらうのもいいが、腰を痛めないような姿勢で作業をすることで充分軽減できる。いくら筋肉つけても姿勢が悪いと腰は痛くなる。

農作業といえば、腰の曲がった農家のおじいさんやおばあさんをよく見る。草むしりなど屈む姿勢を長年続けているからだろう。確かに農作業はいい運動になり、ブルーゾーンの百寿者たちが何歳になっても畑仕事をしていることが、長寿の秘訣だと言われている。ただ、僕は農的暮らしを始めて15年ほどになるが、農作業をしている人ほど姿勢矯正が必要だと思う。

具体的に僕がどんなことをしているかは、本の第6章「ゾーン2からHIITまで、運動の最適化」に書いた。

『自然派バイオハッキング:日本の里山で発酵させたシリコンバレー発の長寿健康法』

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