伯宮幸明による健康、5つの柱

久しぶりにノルディック・ウォーキングに行ったら田んぼに水が入っていた。ゴールデンウィークも近づき、田植えの準備が始まっている。

さて、前記事でアンドリュー・ヒューバーマン教授による健康の5つの柱を紹介した。

アンドリュー・ヒューバーマン教授による健康、5つの柱とは

日観想は日々の習慣になっている。ノルディック・ウォーキングの前に朝日に向かってこれを行い、その後33秒だけ站椿功(たんとうこう)をし、その後、45分ノルディッ…

1、睡眠

2、栄養

3、運動

4、朝日を浴びること

5、人とのつながり

そして、今日は僕が考える5つの柱を紹介しよう。特に自然派バイオハッキングが目指す健康長寿の観点から。つまり、ボディ、マインド、スピリット、プラネットの最適化。

よりわかりやすく言うと、120歳まで病気や怪我をせず、元気に動き回りながら生き続け、幸せでいて、自分のミッションを全うするために何をしたらいいのか。

いろいろある中で5つに絞るとなると、何が重要になってくるのか。

1、間欠的断食

オートファジーを活性化させる方法には断食以外にも、運動やサウナ、水風呂などがある。その中でも断食が一番有効だと思っていて、特にオートファジーの範囲を広げていく上で断食が一番調整しやすい。断食時間を伸ばすことで調整できるからだ。これが運動だとその調整が難しい。また、運動が部分的に働きかけるのに対して断食は全身に働きかける。腸を休めるという効果もあり、腸活にもいい。飽食化した現代、定期的に腸を休めることが何よりも大切になってきているだろう。断食、特に長期断食はスピリチュアルの覚醒にもつながり、昔から様々な霊的伝統で実践されてきた。

2、運動

運動もオートファジー活性には欠かせず、断食と運動を併せて行うことで相乗効果があると言われている。また、運動の利点はオートファジーの活性だけではない。エアロビック運動は心臓系疾患予防に有益だと言われているし、筋トレは転倒等による怪我予防になる。また、運動を朝、野外で行うことで、前記事で紹介したmorning sun exposure、つまり朝日を浴びることで得るメリットも加わる。40分ぐらい朝日を浴びると言われているのだが、ウォーキングやジョギングをすることで必然的にその時間が取れる。

3、食事

ヒューバーマン教授の言う栄養と同じだが、何を食べるかによって身体の状態は大きく変わる。間欠的断食の奨励者はよく「何を食べるかよりもいつ食べるかが重要」だと言う。つまり、一定時間の空腹状態を作り出すことが何よりも大事だと。ただ、ここも運動と同じように食事の中身を変えることで相乗効果が生まれる。腸内細菌の観点からは何を食べるかが重要で、断食後となるとより強く影響するので、むしろ断食をしている人のほうが食べ物に気を付けたほうがいいと言えるだろう。そしてプラネットの最適化を行う上で、食料生産方法は重要になり、有機食材や地産地消型、脱工場式畜産の消費活動を通して大きく貢献できる。スピリチュアルの最適化という点でも、食べるという行為は土壌菌を体内に取り込む行為になり、菌とのコミュニケーションになる。土壌菌と腸内細菌のコミュニケーションを通して身体と自然界とのつながりが生まれ、ワンネスの意識を感じやすくなる。

4、メンタル

日々の意識状態は健康に大きく影響する。最近、脳腸相関ということがよく言われている。脳と腸が相互にコミュニケーションを取っているというのだ。腸の状態は幸福感に影響し、ゆえに食に気を配ったほうがいいのだが、その逆もあるということだ。常にハッピーな気分でいることがポイントだ。今起きていることで、自分が喜べることに意識を向け、喜べないことには意識を向けない。

5、生きがい

生きがい、特に自分がミッションだと感じられるような活動を持つこと。そもそも、何のために長生きするのか。やるべきことがあるからではないだろうか。何も目的がないのなら、ある意味、生きている理由もないわけなので、80歳で死のうが、100歳まで生きようが、大きな違いはなくなるのではないだろうか。アンソニー・ロビンスは、成功する上で、なぜ成功したいのかという理由が明確である必要があると言う。では、健康長寿の目的は何なのか。残りの人生で何を成し遂げたいのか。目的が明確になったら日々それを意識すること。そうすることで、断食や運動が大変だと感じた時でも背中を押してくれる。

ヒューバーマン教授のとは少し違うが、もちろんヒューバーマン教授の5つの柱も重要だ。睡眠は絶対的に重要だと思う。ただ、睡眠はそこまで意識しなくても自然とよくなる気がする。僕自身は昔からぐっすり眠ってきたので、意識して睡眠を最適化する必要はなかった。morning sun exposureも重要だが、これも運動を朝、野外でのものにすることで兼ねられる。人とのつながりももちろん大事で、生きがいの多くがそこから生まれることだろう。ただ、他の生きがいと違い、人とのつながりというのは自分だけではできない。相手が必要なことで。これは思った以上に難しいというのは多くの人が実感していることではないだろうか。そういう意味では、自分の意志だけでコントロールできることに焦点を向けたほうがより実践可能だと思う。

実は、デビッド・シンクレア博士があるポッドキャストに出演した時、こんな質問をされた。「高齢になっても性生活を続けることが長生きの秘訣ではないか?」

どう答えるのだろうかと、興味津々だったのだが、さすがにうまくかわしている。「そうですね。影響すると思います。ただ、あまりそこを強調していません。なぜなら相手がいることであり、みながみなそういう状況にいるわけではないじゃないですか。でも、ここで言っている断食や運動は、やろうと思えば誰でもできることなんです」

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