農作業を最適化するアジアン・スクワット草刈りとは

前回の記事で農作業が健康長寿に向けた運動として最適かどうかについて検証した。

農作業は健康長寿向けの最適な運動か?

自然派バイオハッキングでは運動のひとつに農作業を勧めている。 その理由は、自然派バイオハッキングが目指しているボディ、マインド、スピリット、プラネットの4つの最…

その結果、最適ではないことがわかった。わかったと言っても、あくまでも僕の経験からの感覚であって、実験したわけでも何でもない。それに、記事でも触れたように、農作業といっても何を指すかによって変わってくる。

さらに、運動として最適でなかったとしても運動効果がないわけではなく、スピリットの最適化やプラネットの最適化における効能を考えると、やはり外せない。

そこで、僕なりに農作業の最適化を考えた。そのひとつがアジアン・スクワット草刈り。

これが僕が今までやってきた草刈りのやり方。

少し遠くの草でもしゃがむ位置を変えずに手を伸ばして草を刈っていた。この姿勢を長時間続けていると、結構、腰に負担がかかる。

そこで思いついたのがアジアン・スクワット。日本ではヤンキー座りとも言われているが、アジア諸国ではどこでもこの座り方で路上でたむろしていたりするので、アジアン・スクワットと英語では呼ばれている。ちなみにスクワットとはしゃがむという意味で、かならずしも運動でするヒンズー・スクワットのことではない。アジアン・スクワットの健康効果がここのところ注目されていて、そのためにこの座り方をしようとする西洋人も増えているらしい。

まず、この体勢からしゃがむ。

中腰はこんな感じ。まさにヒンズー・スクワットをする時の途中だ。

そしてしゃがむ。この姿勢で正面の草だけを刈るのだ。

従来の草刈り姿勢だとこうだ。このほうが座る姿勢としては楽だ。太腿に大きく負担がかからない。

アジアン・スクワットの姿勢だと太腿に負担がかかるが、だからこそスクワットと同じような太腿の筋トレになる。この体勢を維持したままで届く草だけ刈り、すぐ立ち上がる。そして次の草の場所に移動し、またしゃがむ。従来の草刈りに比べると、立ち上がってしゃがみ直す回数が多くなる。つまり、作業中に何度もスクワットをすることになる。手を伸ばして遠くの草を刈らないことで腰や背中を痛めなくなる。できるだけ背中を真っすぐにした姿勢で正面の草だけを刈る。

正直言って、太腿は痛くなる。でも、それは筋トレの痛みであり、腰の痛みとは違う。どっちを取るかの問題だが、スクワットの代わりのエクササイズと考えれば、多少の痛みなら我慢できる。ちなみに太腿を鍛えることでミトコンドリアを増やすことができると言われている。

アジアン・スクワット草刈りをやりやすくするためには、畑の畝幅はあまり広く取らないことがポイントだ。どうしても欲張って1畝に2列に植えようとすると、作物によっては間隔を取る必要があるので畝幅が広くなってしまう。作業のしやすさを優先するのであれば、1列にしてでも畝幅は狭くしたほうがいい。あと、畝と畝の間隔もある程度広く取ったほうが、そこに座って作業するので、やりやすくなる。

アジアン・スクワット草刈りが編み出せたのも、健康長寿に向けた運動について知ったお陰なので、まずはどのような動きがいいかを知る必要がある。

1、スタビリティ(安定とバランス)トレーニング、ストレッチング、関節回し、姿勢矯正

2、筋トレ(自重トレーニング)

3、ゾーン1~2トレーニング(低強度有酸素運動)

4、ゾーン4~5トレーニング(高強度有酸素運動)HIITでもいい

これらをどうすればカバーできるか。アジアン・スクワット草刈りでは、太腿の筋トレということで2がカバーできるのと、立ち上がってしゃがむ回数が増えることで有酸素運動としても機能してきて、3がカバーできる。安定とバランスのトレーニングにもなるので1も一部カバー。

同様に他の作業でもどうすれば健康長寿に向けた運動としてより最適化できるかを考えてみるといい。

『自然派バイオハッキング:日本の里山で発酵させたシリコンバレー発の長寿健康法』

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