4年ぶりの日野祭でハレの日を満喫

ずっとコロナで中止となっていた日野祭が4年ぶりに開催された。

今年は息子もお囃子に参加。これは西大路の曳山で、今年は下組が担当なので、下組の若衆が演奏する。ただ、近年若衆のメンバーが足りなくなってきていて、お囃子保存会が応援に出ているのだ。息子は保存会のメンバーとして参加した。

祭りは神社の儀式であり、田舎に来るとそれがよくわかる。元旦祭、春祭、秋祭と、年間何回か神事が執り行われるのだが、ここ馬見岡綿向神社は大宮さんといって、この地域の小さな神社の総本山のようになっている。5月3日に開催される日野祭は、地域の神社の祭りとは別に、大々的に行われる。

神輿は3台あり、曳山は今年出ているのは12台。

町内を行進した神輿が神社に戻ってくる。

日野祭といえば鯛そうめん。これは郷土料理で、日野祭の日にはこれを食べることが風習になっている。つまり、ハレの料理であるということ。鯛はめでたいということで、日本ではハレの料理として定番ではあるが。

ところで、ハレとケのことを知っているだろうか。日本では祭りや祝いの時をハレとし、普段の生活をケとしてきた。ケの時は質素な食事をし、ハレの時は盛大にご馳走を食べる。ところが、現在は飽食の時代となり、毎日がハレのようになっている。ハレとケに分けメリハリを持つことでバランスが取れていたのだが、それがなくなってしまったことが現代人の不健康の原因のひとつだと言える。

一方、健康志向の人はやりすぎの傾向になり、毎日をケにしてしまう。菜食も毎日、自然食も毎日、間欠的断食も毎日、禁酒も毎日、運動も毎日。ハレをなくしてしまった。

ハレとケの両方があることでバランスが取れ、このメリハリこそが健康の秘訣だというのに。ハレの日にはじけることで緊張が取れ、筋肉を柔らかくするような要素があることを忘れてしまったようだ。シリコンバレー発のバイオハッキングをやっている人は何でもビックデータから割り出して行う傾向があるが、日本の里山に残るこうした概念には、もっと深い英知が隠されている。

ずっと前に来日したチベットの僧、ソギャル・リンポチェが言っていたことを思い出す。「日本人のいいところは勤勉であること。真面目であること。ルールを守ること。西洋人にはそういうところはない。彼らはすぐルールを破るし、すぐ遊びたがる。ただ、悟りを開くには、その中間が必要なのだが」

自然派バイオハッキングや生きがいダイエットではハレとケの概念を復活させ、日々の生活に取り入れた。ハレとケ間欠的断食がその一例だが、これには本当に深い意味があって、これがあることで、自然派バイオハッキングは差別化されていると言ってもいいだろう。

そして、ハレといえばお酒で、日野では地酒が鈴正宗。

ハレとケ間欠的断食については本を参照。

自然派バイオハッキング: 日本の里山で発酵させたシリコンバレー発の長寿健康法 | 伯宮幸明 |本 | 通販 | Amazon

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です